溶接材料の重要性
鉄筋溶接継手の施工を行うにおいて、溶接材料の選定は最も重要である。
平成12年の告示1463号でも、「主筋等を溶接する場合にあっては、溶接される棒鋼の降伏点及び引張強さの性能以上の性能を有する溶接材料を使用すること」と明記されている。
SG継手工法では、実施工においてSD345とSD390が混在していることが多く、その都度溶接材料を使い分けることが困難な事から、強度の強いSD390を基準に溶接材料を選定している。
平成12年の告示1463号でも、「主筋等を溶接する場合にあっては、溶接される棒鋼の降伏点及び引張強さの性能以上の性能を有する溶接材料を使用すること」と明記されている。
SG継手工法では、実施工においてSD345とSD390が混在していることが多く、その都度溶接材料を使い分けることが困難な事から、強度の強いSD390を基準に溶接材料を選定している。
溶接材料
当工法の溶接は、炭酸ガスシールドアーク溶接法によって溶接される。
当工法では、JIS Z 3312に規定するG69A2UCN1M2T「KC-65」又は、溶着金属の引張特性の記号が「69」に適合するワイヤの径1.2ミリとする。
ワイヤ「KC-65」の化学成分と溶着金属の機械的性質
ワイヤの銘柄 及びワイヤ規格 |
化 学 成 分(%) |
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C |
Si |
Mn |
P |
S |
Mo |
Cu |
Ti |
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KC-65 JIS Z 3312 G69A2UCN 1M2T |
≦ 0.12 |
0.60 ~1.00 |
1.70 ~2.30 |
≦0.025 |
≦0.025 |
0.20 ~0.60 |
≦0.5 |
0.02 ~0.30 |
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機械的性質 |
||||||||||
引張強さ MPa |
耐力 MPa |
伸び % |
シャルピー吸収エネルギー -20℃ |
|||||||
690~890 |
600以上 |
14以上 |
47J以上 |
溶接材料
SD490の施工時には、MG80を使用する。